時給1020円の初老の旅路

初老のオヤジの人生徘徊記

年の初めの

 重苦しい二年が過ぎ、今年こそと新しい年を迎えた人も多いだろう。私も、やっと現役引退後の生活スタイルが見えて来たようだ。初老の孤独で気楽な貧乏生活に、今年は少しの光を充てたいものだが、近所の神社は例年通り元旦もフェンス越しのお参りとなる。空いているには理由があるわけだが、神頼みよりも自力でどうにかせよと、有難いお言葉なのかもね。f:id:nmasaco:20220102024727j:image

 

スーパーデビュー

 紛らわしいタイトルだけど、要するに近所のスーパーでバイトする事になった話。定年が65才まで延長されたけど、サラリーマンは普通には50代で役員の声が掛からなければ、専門職でなければ生殺しみたいなものじゃないかな。自分の場合は色々あって、そんな期待はサラサラなかったので、自分的に60前後で退職して、わずかな年金と、アルバイトと密かな愉しみで老後?生活するつもりだった。詳しくは他の機会に話すが、コロナ禍の今、近所のスーパーでバイトさせて頂く事となった。シニアの労働条件は大変厳しい。天下りの才能がある人は別だが、何となく生きて来た自分は、ただでさえ厳しのに、コロナ禍不況?をモロに感じる。条件を思いっきり譲歩しても、安いギャラで若者並みの成果を期待される。切られる時は歳の順、そんな中でお姉様方に混じって、スーパーデビュー!レジ打ちも品出しも、AIが指示してくれるとは言え、自分的にはスーパーデビュー!

パロマと後悔10

 喉元過ぎれば熱さ忘れる。サーズだかマーズの時は水際と言うより、何だかよく分からない内に終わってしまい、コロナも余り実感の湧かない内に、実は感染広まって、それでも、コメンテーター達がああのこうの適当に騒いで、政治もリーダーシップ発揮出来てない気分は自粛、まぁほどほどにと言う雰囲気が蔓延してないだろうか?あまり、対策を徹底すると経済が保たない。自由を束縛すると世論が保たない。結果、何も中途半端で、自然災害だから、自然に収まり、何とかなる。いざとなれば、神風が吹く。怪獣来れば、ウルトラマンがやって来る的なお祈り的精神論で乗り切るつもりなんだろうか?我が国民は?戦争法成立すれば徴兵制になるなんてデマを飛ばした知識人?もお祈りの仲間なのか?非常事態に誰一人、真のリーダーシップを発揮しないまま、後悔の涙に溺れて行くのが日本人だとしたら、オレは嫌だな。隙を見て、何処かに逃げて、生き延びたいな。

パロマと後悔9

 世界の覇権を握る寸前の超大国の民族は繁殖能力が高い。羞恥心も季節感も無く交尾を続け、ヒットを飛ばす。民族否、人類浄化作戦は容易い。性欲に溺れ戦果を放棄しても夜襲をやめない徒党と違い、確実に結果を出す民族!世界中に散ってもガンガン繁殖してやがては自国の利益を産む民族!白でも黒でも黄色でもない、中間色の民族こそが地球の民族すなわち人民になるのだ!とある人は夢想した。いっぱい作って、良品を選別し、不良品、消耗品は躊躇なく破棄、ナミダを流すのは消えゆく者、選ばれし者は高らかに笑って人民たるを謳歌する。パロマが何だ、ムササビが何だ、この地球は選ばれし者の星である。戦争もない、病気もない、貧富もない、犯罪もない、自由もない、この星の大王となり、完璧なる管理社会を構築し、人民に神として崇められる事を祝し記念し、宣誓する為の冬の大祭を華々しく開催する為に、今年中にワクチンを全世界に!

パロマと後悔8

 そのスジの人から聞いた話だが。覚醒剤には例えて言えばバイアグラ的な作用もあって、思っても見ないほど強靭で攻撃的になってしまうことがあるそうだ。だから、年齢、精神、体力、技術、理性などのバランスがくずれ大変な事になっていまう。だが、その魔法を知ってしまうと、全てを捨て究極を求めてしまう事があるそうだ。死のギリギリまで追い込むSMなんかはそんな事なのかもしれない。現場は凄惨なものであった。が、血みどろのスプラッター的なものではなく、エログロ!血液以外の体液が撒き散らかされて、どこか懐かしさもある異臭ご漂っていた。そびえ立つ黄金の巨塔、白目を剥いた腰砕けの二名の女子。淫な空気に重苦しく包まれていた。パロマである。絶対的に街に金がない。しかも、まだカネがいる。どうしても寄付が欲しい。半分、エセ親族に渡しても大変な額だ。篤志家の性癖を永遠に秘密にすれば街は救われる。パロマのせいだ。オンナを捕らえよ。

パロマと後悔7

 ひとから聞いた話はまだ続く。スガ吉の頭痛のタネは、毛唐の博打場と盆踊り大会である。どっちも上手く捌きたい。さもなくば、家族の秘密まで晒された自身の進退問題になる。セットで処理すれば、4階でも5階でも担ぎ上げて貰える。生きるか死ぬかしかない。一番うるさい長老のオジキをパロマワクチンの保冷倉庫利権で黙らせて、オジキの盟友モリローをテキヤとの不適切交遊で弾く、代わりのダイヤ郎は下半身問題で言いなりにさせて、一気に盆踊り大会中止に追い込む。上手くいけば、ナミダの盆踊り大会中止でストレスの溜まった村の衆はヤケクソで玉入れなんかやめて、博打場へ。オジキの懐が越えれば万々歳。タニマチが太くなれば、ピンでも充分やっていける。そうなれば、嫌な噂のアベ新復活話も、タダの都市伝説になって、ワクチンを先頭で打った自分が涙なんか無用のエンターテイナーになるぞ!むふふふふふ。ザマァ見やがれ花札野郎!

パロマと後悔6

 お笑いコンビゾウヒデのアベ新は悩んでいた。

このままのジリ貧はどうしても避けたい。自身のヌードル問題も去ることながら、仕事を干され、親友の花札も、春に一緒にゲートボールをラウンドしたきり遊んでくれないし、パロマにこれと言った対策も打てない、非常事態宣言しても、夜間彷徨く、ヤンキーと徘徊老人は減らないのだ。ネタの改造も思うに任せず、お腹が痛くなって、コンビを解消してしまった。後継は相方のスガ吉である。地味だ。農家の生まれだ。貧乏育ち、努力人、体育会系、口下手、すべて自分の反対だ。待てよ?逆にいいかも?さっさと入院してしまった。千載一遇のチャンスを得たスガ吉は、3階に担いでもらい、困難の船出、寄港してきたクルーズ船とニアミスしてしまった。座礁気味で着岸したクルーズ船からは、感染シルバーの人波が開港の街に津波の如く。鎖国しときゃよかったと市井の声を無視して、街中に濁流となって流れ込んだ!