時給1020円の初老の旅路

初老のオヤジの人生徘徊記

パロマと後悔8

 そのスジの人から聞いた話だが。覚醒剤には例えて言えばバイアグラ的な作用もあって、思っても見ないほど強靭で攻撃的になってしまうことがあるそうだ。だから、年齢、精神、体力、技術、理性などのバランスがくずれ大変な事になっていまう。だが、その魔法を知ってしまうと、全てを捨て究極を求めてしまう事があるそうだ。死のギリギリまで追い込むSMなんかはそんな事なのかもしれない。現場は凄惨なものであった。が、血みどろのスプラッター的なものではなく、エログロ!血液以外の体液が撒き散らかされて、どこか懐かしさもある異臭ご漂っていた。そびえ立つ黄金の巨塔、白目を剥いた腰砕けの二名の女子。淫な空気に重苦しく包まれていた。パロマである。絶対的に街に金がない。しかも、まだカネがいる。どうしても寄付が欲しい。半分、エセ親族に渡しても大変な額だ。篤志家の性癖を永遠に秘密にすれば街は救われる。パロマのせいだ。オンナを捕らえよ。