時給1020円の初老の旅路

初老のオヤジの人生徘徊記

ビレッジシンガー

 東京にいるとそうでもないが、少し離れた街や会社で日常を送るようになると、色々ローカルルールに悩まされる。飯の味、食い方、挨拶の仕方、妙な習慣、その他いろいろ。酒の飲み方、場所時間、お姉ちゃんの口説き方まで、決まりがあったりする。方言みたいなものだから、許せない事も渋々受け入れざるを得ないが、でも、会社の中で、ボスやお局を生かす為にある暗黙のローカルルールは醜いものではないか。ドサ回りの多かった私にとってはどこへ行っても外様だから、ある程度は従わなくてはならない常だか、同調して同化して従属するまでは勘弁してほしい。しかも、かつての小学生のイジメみたいに、露骨で無意味で生産性のないルール、だけどそれがないと、存在が危うくなる裏番長!もう、そんな存在に我慢しなくて良い生き方を身に付けた私は、敢えて逆らうこともせず、適度な距離を置いて、静かに自由の歌を歌うのである。たった一人でも死にはしないと。